車買取の査定士のチェックポイント!コッソリ教えます
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中古車を買うときに何を気にしますか? 査定士も同じ
あなたが中古車の購入を考えたとき、なにを気にしますか? それを考えれば査定士がチェックする基本的なポイントも分かってきます。
なぜなら、買い取られた車は「中古車を探しているお客さんへの商品」となるわけですから。それは、業者間のオークションだったとしても同じです。
簡単に言うと「高年式(古くない車)のキレイで走向距離も少ない人気車、しかも人気のカラーでオプションも豊富ならなお嬉しい!」ってことですね。
これじゃ、身も蓋もないですが…(苦笑)
それではもう少し具体的に書いていきます。
査定士が気にするポイントはココ
基本的には査定士も中古車購入時にあなたが考えることと同じです。
しかし、そこはプロ。
査定士は項目を分け、短時間に車のコンディションをチェックしていきます。
- 車種
- 年式
- グレード
- ボディカラー
- 修復歴の有無(事故歴)
- 走向距離
- キーレス
- スペアキー
etc…
査定額に意外と大きな変化を与えるのがボディカラーです。しかし、今更どうなるものでもありません。
また、人気の色だからといって自分の好みの色じゃない車に乗るのはどうかと思いますが・・・
小さなキズや故障は修復歴にはなりませんが、修理した個所は査定士に伝えましょう。
隠しても査定士には分かりますし、売買契約が成立したあと、申告がなかったと言ってトラブルになる場合もあります。フレーム部分まで至った事故は修復歴となり、マイナスですが隠すのは絶対にダメです。
走向距離は、普通車で年間10,000km、軽自動車で8,000kmが平均的な目安になっています。普通車で6年経っているなら60,000kmですね。それよりも多ければマイナス査定になる場合もあります。
基本、走向距離は少ない方が好まれますが、少なすぎるのも考えものです。というのも、稼働していない時間が長いと判断され、いろいろな個所の劣化を想像させてしまいます。
- ボディ全般のキズ、ヘコミ、汚れ、色褪せ
- 鍵穴、ドアノブ周辺
- ヘッドライト、テールランプのカバー
- アンテナの破損
- ドア・窓など可動部
- フロント、リア、サイドのガラス
- エアロパーツ
- ナンバープレート
etc…
ボディ全般のキズは長年乗っているとどうしても付いてしまうもの。査定士もそこは理解していますので、過度に心配する必要はありません。
案外、キズってプロが磨けば消えるんですよ^^
それよりも色褪せを注意したいところです。
ボディの側面は褪せることは少ないですが、ボンネットやルーフ(屋根)部分は褪せる場合があります。平らな部分はワックスが切れて水捌けが悪かったり、ボディーカラーに因るところも大きいです。
ワックス掛けを小まめにして、鳥の糞や、水をしっかり拭き取ることで色褪せはかなり避けることができます。
つまり、その車が大事にされてきたのか?という判断につながります。
しかし、キズや色褪せを気にして修復しても、その修理代を上回るプラス評価(上乗せ額)は期待できません。現状で査定する方がよいでしょう。
- ハンドル
- メーター
- エアバッグ
- シートのヘタリ具合と汚れ
- フロアマットの状態
- トランクルーム
- オーディオ、カーナビ等の状態
- スペアタイヤ
- 車内の臭い(タバコ・ペット・水濡れ)
- 内張のたるみ、汚れ
etc…
やはり、シートの汚れと車内の臭いは気になりますよね。触れる部分ですし、その空間に身を委ねるわけですから。
また、水没した車なども臭いが抜けない場合が多いです。エンジンなど機関の問題以前に嫌われる要因です。
多少のキズは気にならないけど、臭いはムリという方は実際多いです。
- 車体番号
- エンジンの状態
- エンジンオイル
- バッテリー
- フロント部分の修復歴の有無
etc…
エンジンの状態などは一般のユーザーには分かりにくいものです。出来ることと言えば定期的なオイル交換と定期点検です。
整備記録簿が残っていると、買取業者が売る場合にも有利です。もちろんプラス査定です。
もし、エンジンのオーバーホールや載せ換えなどがあればそれも申告しましょう。その理由にも因りますが、オーバーホールや載せ換え自体にマイナス面はありません。
- シャーシ(フレーム)の修復歴
- ブレーキ
- タイヤ、ホイールの状態
- サスペンション
- タイヤハウス
- オイル漏れや滲み
- マフラーの錆、亀裂など
- 下回りの錆や損傷
etc…
タイヤの山やホイールのキズは気になるところですが、それ程大きな要因にはならないようです。
社外品の高価なアルミホイールなどはプラス要因ですが、実際にその価格ほどの上乗せがあるかというと難しいところです。次の購入する車にマッチすれば純正ホイールに戻すことも考えてください。
オイル漏れや滲みも気になりますが、原則、現状で査定してもらう方がよいはずです。
それは、買取業者の多くは社内で整備、修理できる環境を整えています。工賃は整備士の給料として初めから計上されていますし、パーツを購入する場合でも業者価格で仕入れます。
個人がディーラーや整備工場に修理を依頼してもコストでは太刀打ちできません。
- 集中ロック
- ドアミラーのリモコン
- 方向指示器(ウインカー)
- エアコンやブロア
- インパネ(インストルメントパネル・メータ類のパネル)の照明
- 車内灯
- オーディオ類
etc…
どの車でもドアミラーや方向指示器、インパネなど安全面に関わる部分は重視されます。
しかし、商用車ではオーディオ類などは鳴れば問題ないとされることも多いです。
- 車検証
- 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)
- 自動車税納税証明書(継続検査用)
- 印鑑登録証明書
- 整備記録簿
etc…
車検証、自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険書)、自動車税納税証明書(継続検査用)、印鑑登録証明書この4つは必須です。
査定時(査定するだけ)と限定するなら、車検証と自賠責保険書の2つがあれば可能です。
ただし、実際は車の売却を目的としていますから、自動車税納税証明書と印鑑登録証明書も必要になってきます。それ以外は、リサイクル券などですが、通常は車検証などと一緒に保管していると思います。
次の車検まで期間がある場合、多くは買取業者が用意した「自動車税還付委任状」にサインをして、業者に還付される手続きをします。((東京都の過誤納還付金の請求及び受領に関する委任状サンプル))
ですから、そのぶんの自動車税(月割りで還付)が加算され買取価格が提示されるのが一般的です。ここはその金額を算出してもらい要確認です。ただし、軽自動車(軽自動車税)は還付されませんから上乗せはありません。
自賠責保険は、売却後はやめに保険会社に手続きしてください。月をまたぐと1ヶ月分少なくなってしまいますからね。
任意保険も次の車に引き継ぐ場合もありますでしょうし、売却のみであれば「中断証明書」を請求しておけば、期間が空いても(最大10年間)等級を引き継いで、再契約できます。
本査定時(実際にクルマを見せるとき)には売却するつもりで必要書類は用意すべきです。
あらためて「売却・名義変更に必要なもの」を纏めます。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書(軽自動車税納税証明書)
- 譲渡証明書
- 実印
- 印鑑登録証明書
- リサイクル券
整備記録、修理の履歴、その領収書やレシートは修理内容や費用の証明になりますから揃えられるだけ揃えましょう。印象はよくなります。
査定時は洗車と車内清掃、これだけはしてくださいね。
一般的にキズの修復、故障箇所の修理はその費用を上回る査定額の上乗せは期待できません。
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